面接官「特技はイオナズンとありますが?」
1__「はい。イオナズンです。」
面接官「イオナズンとは何のことですか?」
1__「魔法です。」
面接官「え、魔法?」
1__「はい。魔法です。敵全員に大ダメージを与えます。」
面接官「・・・で、そのイオナズンは当社において働くうえで何のメリットがあるとお考えですか?」
1__「はい。敵が襲って来ても守れます。」
面接官「いや、当社には襲ってくるような輩はいません。それに人に危害を加えるのは犯罪ですよね。」
1__「でも、警察にも勝てますよ。」
面接官「いや、勝つとかそういう問題じゃなくてですね・・・」
1__「敵全員に100以上与えるんですよ。」
面接官「ふざけないでください。それに100って何ですか。だいたい・・・」
1__「100ヒットポイントです。HPとも書きます。ヒットポイントというのは・・・」
面接官「聞いてません。帰って下さい。」
1__「あれあれ?怒らせていいんですか?使いますよ。イオナズン。」
面接官「いいですよ。使って下さい。イオナズンとやらを。それで満足したら帰って下さい。」
1__「運がよかったな。今日はMPが足りないみたいだ。」
面接官「帰れよ。」


就活してるとこのコピペがおかしいことに気づいた。
”特技”の欄は基本的に本当に得意なモノをかいておいて、面接で話すネタが無くなった時の雑談的に使うものだから、

『当社において働く上で何のメリットがあるとお考えですか?』

という質問はおかしい。

これは、『あなたの強みはなんですか?』という質問に対して「イオナズンです」
と答えたときにだけ返ってくる言葉のはずである。

特技の欄が全て当社で働くメリットに繋がるわけがない。
特技「けんだま」 とか 特技「逆立ちしたまま階段が上れる」
って書いたってべつにメリットがあるかどうか聞かれたりはしない

あなたの強みはなんですか? - イオナズンです
こう答えてはじめてコピペのような会話になるはずである。

特技はイオナズンとありますが?
から始まった会話であれば普通は
「え、魔法?」
「はい、魔法です」
に続く会話は

「どうやって魔法を覚えたんですか?またその時に工夫したことや苦労したことは?」
とか
「なぜ魔法を覚えようと思ったんですか?」
「魔法を覚えるときのコツなんかおしえてください」
「魔法はどこかでならったんですか?それとも自分で本とかで独学したんですか?」
「いままでの生活でそのイオナズン?ですか、それが役に立ったことなんかありますか?」

これだ。こういう会話になるはずだ。いきなりメリットがありますか?なんて聞いてくる面接官は居ない

以降は、あなたの強みはイオナズンとありますが? から会話が始まっているものと考える

1__「はい。敵が襲って来ても守れます。」
面接官「いや、当社には襲ってくるような輩はいません。それに人に危害を加えるのは犯罪ですよね。」

>人に危害を加えるのは犯罪

この会話、敵が襲ってきた時に守れるっていう話をしてるんだからおかしい。


面接官「ふざけないでください。それに100って何ですか。だいたい・・・」
1__「100ヒットポイントです。HPとも書きます。ヒットポイントというのは・・・」
面接官「聞いてません。帰って下さい。」
1__「あれあれ?怒らせていいんですか?使いますよ。イオナズン。」

この1が不合格になった理由はこの会話から明らかだ。それは圧迫面接での挑発に乗ってしまったこと。
面接官は1の打たれ強さを見るためにわざと圧迫面接をしているのに、それに気づかずに1は挑発に乗ってしまい、面接官に対してイオナズンを放とうとしている。
これでは自分はこらえ性の無い人間で、嫌なことがあればすぐに人に当たってしまう人間だと言っているのに等しい

1__「本日はありがとうございました。失礼します。」
といって普通に退出するのが良かった。

>1__「運がよかったな。今日はMPが足りないみたいだ。」
面接でイオナズンをPRする以上は、実際に実演する可能性が0では無い。面接前にしっかりMPを回復しておくべきだった。やや準備不足。

1の面接を見るに、しっかりとした自己の分析がされていないように感じられる。
「私の長所はイオナズンで敵から身を守れることです」としか言っていないのである。

次回はこの1のPRを完成させてみよう。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索